こんにちは。アーキセンスです。
高齢になると、“転倒が命取り“と、よく言われます。
年齢を重ねると、つまずいた時にとっさの一歩が出にくいもの。そのため、派手に転んでしまい、骨折してしまうケースが少なくありません。そこから、松葉杖や車椅子で過ごす時間が続けば、筋力が低下。骨は治ったのに歩けない……という事態になってしまうこともあるのです。
アーキセンスでは、そんな残念な思いをすることのないお宅であって欲しいと、強く願います。だからこそお勧めしたいのが、“家の安全”を定期的に見直すこと。
今回は、リフォームのタイミングについて、書いていきたいと思います。
建てた時のままではいけない、そのワケとは
国土交通省の調査によると、家を取得する年齢層として一番多いのは、30歳代。(令和3年度 住宅市場動向調査報告書より)これは、住宅ローンの完済年齢を考えてのことでしょう。
そしてこのことは、住宅の間取りや作りについても影響が及ぶこととなります。
つまり、お子さまがいることにより、お子さま向けの間取りであったり、ご夫婦の体もピンピンしていて、元気に動き回れることが当たり前な間取り、ということになるわけです。
この年代であれば、階段の勾配が気になることはありませんし、お部屋の気温差にダメージも感じません。ちょっとの段差で転ぶどころか、「段差なんてあったっけ?」と、気にもならないことでしょう。
しかし、年齢を重ねると、階段の勾配も気温差も段差も、一気に負担となってきます。
この世代間のギャップに早く気付き、そして、老後の家を安全にするためのリフォームをすること。これが、大事なことなのです。
リフォームを考えるタイミングについて
「まだそんな年じゃない。」
「もう少し先でいいだろう。」
と考え、老後を暮らす家の安全について、先延ばしにされてしまう方が少なからずおられます。
確かに、“壊れた“などの原因がない以上、差し迫ってすることもないわけで、”いつ”と決めるのは難しいのかもしれません。でも、ケガをしてしまってからでは遅いのです。
それに、リフォームには時間がかかります。内容にもよりますが、1~2週間、1~2か月とかかる場合も多く、お困りのタイミングでリフォームをご依頼されてしまうと、不便な状態を余儀なくされてしまうでしょう。
だからこそ、リフォームのご依頼は、お元気な時に!
例えば、以下のようなタイミングはいかがでしょうか。
- お子さまの独立
- 定年退職
- 家の老朽化に合わせる
それぞれ、詳しく考えていきましょう。
お子さまが独立したタイミングでリフォーム
お子さまが独立すると、部屋に空きが生まれます。その空いた部屋を他の部屋と繋げて大きくし、ゆったりとした間取りに変更するのはいかがでしょうか。身動きのとりやすいお部屋は、事故の軽減にとても有効です。
他、廊下などの共有スペースを大きく変更することで車椅子の利用に備えたり、電動ベッドの導入があっても大丈夫なように、ご夫婦の寝室を大きくするのもいいかと思います。
スペースに余裕が生まれると、リフォームがしやすく、変更の幅も広がります!
お子さまの独立は、リフォームの可能性を大きく広げる最良のタイミングなのです。
定年のタイミングでリフォーム
定年も、とても素敵なリフォームのタイミングとなります。
定年退職をすると、ご主人の生活スタイルが大きく変わります。家で過ごす時間が増えますし、趣味に没頭する方も多くなるでしょう。ご自宅を使いやすくリフォームすることで気分転換!第二の人生を豊かにすることにも繋がります。
また、“リフォームに向け動き出す“という行動にも、メリットがあります。
定年後、「あれをしよう!」「これがしたい!」とポジティブに考えられる方ばかりではありません。”燃え尽き症候群“という言葉があるように、意欲を無くしてしまい、ガラリと人が変わってしまわれる方も……。そうなれば、楽しい老後を期待していた奥様にとっても、辛い日々となってしまうことでしょう。
定年後のリフォームは、わくわく感を高めます。新たな学びも生み出してくれます。
燃え尽き症候群の対策としても、とても素晴らしいものなのです。
老朽化のタイミングでリフォーム
キッチンや浴室、トイレ、窓枠など、住まう方の年齢に関係なく、住宅の老朽化に伴うリフォームが発生します。そのタイミングを利用し、ただきれいにするのではなく、老後を住まう家の安全を見据えたリフォームにするという方法があります。
例えば、以下のようなリフォームが挙げられるでしょう。
- 車椅子でも使いやすいシステムキッチンを入れる
- 浴室の段差を無くし、温度差も小さくなるようにする
- トイレには手すりを設ける
- ペアガラスにし、外気の温度変化を受けにくくする
リフォームに際し、バリアフリーに特化した商品をお使いすることもさることながら、アーキセンスには、段差の解消や気温差を減少させる手法について、多くの技術と経験が蓄積されています!
リフォームをする機会を、ぜひ、好機に!
”老後の過ごしやすさ“について考える、素晴らしいタイミングにしていきましょう。
安全のため、自分で出来ること
さて、今回は、老後に向け、プロに依頼するリフォームについて書いてきました。
『危険を感じるその前に、ぜひ、若いうちに安全のためのリフォームをして欲しい』これが本音です。とはいえ、すぐにできない場合もあるでしょう。
そこで、まずは、ご自身で出来る対策を先にはじめて欲しいと思います。
いつかリフォームをするその時まで”何もしない”というのは、危険ですよ。
電化製品のコードは、壁に沿わせましょう
コードを上手にまとめられる商品が、100均商品でも出ています。
通路となる部分にコードが出てくることのないよう、対策を行いましょう。
スリッパも、危険になることがあります
スリッパにより床の状態を感じ取れず、つまずいてしまう場合があります。また、脱いだスリッパに引っかかってしまうことも。
足に何らかの事情があり、スリッパが必要である場合を除き、スリッパの使用についての見直しは必要かもしれません。
不要なラグは敷かない
ラグをおしゃれに使われている方も多いのですが、素材の違いによる転倒も起こるもの。
特に必要性のないラグであれば、敷かないという選択も必要です。
老後の家を安全にして、健康寿命もUP!
日本は長寿国。UNFPA(国連人口基金)が発表した2022年の世界人口白書において、日本人の平均寿命は、男性82歳、女性88歳。どちらも1位となっています。国によっては平均寿命が50代であることも少なくなく、そのすごさが分かりますよね。
ただ、これは同時に、“老後が長い“ことを意味していることを忘れてはいけません。
ただ長寿であるだけでなく、長い老後をいかに健康で過ごせるかが大事なこと。
そのためには、食べ物に気を遣い、適度なスポーツをし、そして、ケガをしないためのリフォームも、ぜひ付け加えて考えて欲しいと思います。
家中まるごと、一気にリフォームする必要はありません。
タイミングを見ながら、少しずつ進めていく方が、生活が制限されることなく、予算も抑えられ、気軽にスタートできるのではないでしょうか。
「どうしようかな?」と思ったら、まずはアーキセンスにご連絡ください。
様々なアイデアとプランにて、お客様の健康と老後を守っていきたいと思っています。