こんにちは。アーキセンスです。
この時期になると、人吉の豪雨災害を思い出します。水の怖さ、そして想像を超える速さを知った、あまりに悲しすぎる出来事でした。だからこそ、備えて欲しい。家づくりに携わる者として、万が一の対策をお知らせすることは、重要な責務だと考えています。
被災経験者でも、その準備、わずか53.6%
被災経験者と被災を経験していない者別で行った、とある防災意識調査の結果があります。それは、以下の通り。
Q. 日頃より、防災対策をしていますか?
A. 被災経験者の53.6%が、「している」と回答
被災を経験していない者の36.8%が、「している」と回答
auコマース&ライフ株式会社「災害への備えに関するアンケート調査」
調査では、53.6%と36.8%、その差の大きさに注目が集まっていましたが、むしろ驚かされたのは、『被災経験者であっても、もしもの時の備えをしているのは半数程度』という事実でした。
昨今、災害は規模を増しており、激甚化が見られます。「怖いけど、そうそう頻繁に起こることではない」と思うのは、もうやめた方がいいのかもしれません。「怖いからこそ備えておこう」という選択が、自分自身や家族の命を守ることに繋がるのです。
というわけで今回は、手間要らずの災害対策について考えていきたいと思います。
ローリングストックで、「備え」を自然に取り入れる
備えについて考えた時、いくつかの疑問が湧いてきます。
- 何を買えばいいの?
- 災害用の食材って、賞味期限が来たらどうしたらいいの?
- どこに置いておけばいいの?
これらを解決するキーとなるのが、『ローリングストック』です。
これは、わざわざ新たに「備えを用意する」のではなく、普段購入する食品や飲料を「少し多めに買い、備え、食べ、食べた分を買い足すという流れを作る」という考え方。
例えば……。
何を買えばいいの?
特別な保存食を用意するのではなく、普段の食材を多めに購入するだけでOK。ただ、保存性を考え、レトルトや缶詰などの割合を多めにするとよりベターです。
災害用の食材って、賞味期限が来たらどうしたらいいの?
乾パンなど食べ慣れていない食品だと取り扱いに困ってしまいますが、普段の食材であれば食事に容易に取り入れることができるので安心です。
どこに置いておけばいいの?
特別な場所を用意するのではなく、日常のストック場所を少し拡大するだけでOKです。
というようになるのです。
これなら、わざわざ感がなく、スムーズに日常に取り入れていくことができるかと思います。
それに、食べ慣れた食品を備蓄しておくということには、万が一の事態となっても『食事でストレスを抱えずに済む』というメリットもあるので一石二鳥です。
実行と継続のしやすさこそ、災害対策のポイント
食品については、ローリングストックが実行しやすく、便利であることが分かりました。
では、食以外、『暮らし』の部分において、実行と継続のしやすい災害対策を考えてみましょう。
車を持っている人は、こまめに給油。
車は、移動手段というだけでなく、居住スペースにもなる優れモノ。ガソリンが確保できれば、温度を保つことも可能です。
スマホの充電は余裕をもって行い、いつでも使える状態に。
スマホは、通信、情報収集など、幅広く使える便利ツールです。連絡を取り合えること、状況が把握できることは、大きな安心となるでしょう。
蓄電池の準備を、ぜひ考えてみましょう。
電気が止まってしまっても、蓄電池があればある程度の家電を動かすことが可能です。それに、暗闇の中、あかりが灯るだけで心は安らぐもの。
復旧を待つのではなく、電気というライフラインをひとつ、ご自身で用意しておく。これが、これからの防災対策と言えるのかもしれません。
プロの視点を活用して欲しい
令和2年7月、人吉を豪雨が襲いました。
平成28年4月、熊本地震が発生しました。
他にも、日本各地で多くの方が犠牲になった辛い出来事があり、私たちはそれらを、決して忘れてはいけません。
自然の力は強大です。災害に対抗することなど難しいのだと、感じている方もおられることでしょう。
でも、対抗するのではなく、対策であれば、人はどんどん進化しています。
今ある技術を活用し、備えておくことで、災害が起こったとしても、その後の生活を大きく変えることができます。
そしてプロの私たちにはノウハウがあり、条件に合わせたアドバイスが可能です。
ご不安なことや知りたいこと、何でもお問い合わせください。
有事下での機動力を高めるお手伝いを、させて頂きたいと思っています。