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お役立ち情報2022.03.16

長期優良住宅の認定基準を分かりやすく!

長期優良住宅の認定基準を分かりやすく!

こんにちは。アーキセンスです。
家づくりを考える皆さまを悩ませるのが、今まで知らなかった言葉や制度ではないでしょうか。今回ご紹介する『長期優良住宅』も、きっとそのひとつ。
どういう制度なのか。活用するとどの位お得になるのか。自分にも適用されるのか。
ぜひ知っておいて欲しい事柄について、分かりやすく解説していきたいと思います。

そもそも、長期優良住宅って何?

長期優良住宅とは、決められた9つの基準をクリアした住宅に対し、認定される制度のこと。2009年より、施行されています。
そして、その制度を利用するか否かは、施主次第。
これからの施工に対し、必ずクリアしなければいけない事項ではなく、受けるかどうかを選ぶことのできる制度です。

9つの基準とは

劣化対策、耐震性、維持管理・更新の容易性、省エネルギー性、居住環境、住戸面積、維持保全計画のことで、それぞれについて詳しく基準が設けられています。
国土交通省の一覧によると、以下のような感じ。

国土交通省

この制度は、“使い捨てではない家を作る“ために作られました。
優良な住宅を作り、お手入れも継続的に行い、長く大事に住んでもらうために制定されたもの。 当然ながら、制度を利用し、守っていく人に対しては、メリットが与えられることとなります。

メリットとは

税金の控除や、低金利住宅ローンの利用、保険料の減額など、様々な優遇が受けられます。 その中より、いくつか取り上げ説明していきたいと思います。

低金利住宅ローンについて

住宅ローンを利用する際、まずは考える住宅金融支援機構。その商品のひとつに『フラット 35』があります。こちらの商品、建築基準法の技術基準レベル上昇に合わせ、選べるようになっています。

フラット35 > フラット35S(B) > フラット35S(A)
  金利は、右の商品ほど優遇されます!

下図のパターンでいくと、なんと71万円ものメリットが得られることに!

住宅金融支援機構

固定資産税について

住宅や土地を所有する人が、必ず払わなければいけない固定資産税。一般的な戸建て住宅を新築した場合、“3年間に限り税額1/2減額”という減税措置が設けられています。
これが、長期優良住宅になると5年間に延長! “5年もの間、税額1/2減額”となるのです!
固定資産税は払い続けるものなので、長く安くなるのは嬉しいことですよね。

いかがでしょうか。 メリットは、他にもたくさん用意されています。「これはもう、使わない手はない!」と思われる方が多いのも、頷けるのではないでしょうか。

デメリットはあるのか?

長期優良住宅のデメリットを挙げるとすれば、以下の4点が考えられます。

  • 着工までに時間を要する
  • 申請費用がかかる
  • 建築のコストアップ ・定期的なメンテナンス費用の捻出
  • 定期的なメンテナンス費用の捻出

とはいえ、これらをデメリットと捉えるかは、考え方次第とも言えるもの。

例えば、申請費用については、長期優良住宅であることで得られる金銭的メリットを考えると、決して高くはないと言えるでしょう。

建築のコストアップについても、安心・安全を購入するためのものなので、費用対効果としては十分なのではないでしょうか。

そして、定期的なメンテナンス費用についても、家を購入するとどんな家であっても、メンテナンスは必要不可欠なもの。長期優良住宅であるためには若干増えてしまうものですが、こちらも安心・安全に繋がるものであり、決して無駄な金額ではないと言えます。

以上より、デメリット要素の強いものはただひとつ、“着工までの時間”。
こちらに関しては、所管行政庁の審査によるものなので、正直なところ、どのくらいかかるかは分かりません。おおよそでも、1週間~1か月という幅をもってお答えするしかありません。その上、短くするよう働きかけることも不可能……。 「完工までの日数をどうしても削りたい!」という方にとっては、この期間は辛く感じられるかもしれません。
とはいえ、他の部分に関してスピードアップを図ることは可能です。
ご不安な時には、アーキセンスまでご相談ください。

長期優良住宅に適している人とは

長く住むための制度なのですから、“長い期間、住む可能性がある人”にはぜひ、活用して欲しい!
例えば、20代や30代といった若い年代で家を建て、引っ越さず、そのままずっと暮らしていきたいと考えている方や、建てた家を子どもに相続させたいと思っている方であれば、長期優良住宅に適していると言えるでしょう。
ということはつまり、上記と逆である場合には、メリットは薄くなります。手続きの手間ひまやコストを考えた上で、選択することが必要となります。


長期優良住宅は、必ず受けなければいけない制度ではありません。 住み方とメリット、手間やコストをきちんと比較した上で、利用するかどうかを決めて欲しいと思います。

いかがですか。長期優良住宅、何となく掴めて頂けたでしょうか。
細かく書くと難しくなってしまうため、ざっくりと概要のみに留め、分かりやすくまとめてみました。
もちろん、検討されたい場合には、詳細のご案内をさせて頂きますので、アーキセンスまで遠慮なくお尋ねください。

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